金具を塗装します。ラッカーの黒を吹き付けてからバーナーで炙って風合いを整えています。

新しく交換する釘の頭も同様に仕上げておきます

樹脂で複製した金具も塗装で仕上げておきます。

組み立てです、引出の下二段の引手は新しく入手したもので統一しました。

金具の塗装をして組み立てます。鉄製の金具を単に黒く塗ると、艶や風合いが妙に新しくなって浮いてしまいます。バーナーで炙ってあえて艶や色味を押さえ、周囲の雰囲気に合わせてから組みつけます。釘は数が多いので大変ですが、案外目立つものなのでこれも同様に手を加えます。
型取りして複製した樹脂製の金具もエイジング塗装で仕上げます。銅粉を塗り腐食剤を塗るとちょっと見た目にはオリジナルと区別がつかなくなります。博物館の複製品づくりで鍛えた手法ですが、博物館の展示品と違い実用品なので風合いがちょっと損なわれても最後に表面をコーティングして仕上げます。
そして組み立てれば完成です。(2-7最終回につづく)