和室の襖紙の張り替えを依頼されました。
本襖だったので、伝統的な方法で張り替えました。専用の「のり」や「刷毛」は長く使い続けられているだけあって、使ってみるとよく考えられた優れたものであることがわかります。乾燥をすませ枠を戻した時に感じた達成感は、仕事の節目をしっかり決めて職人から職人に仕事が手渡されていく伝統的な仕組みのおかげです。伝統は、ものを直して使い続ける社会システムとして、直す人、使う人、すべての関係者に心地よい「しまい」を提供してくれます。伝統は単なる技術の継承ではありません、心の豊かさ、生活の潤いもしっかりと受け継いでいく優れた仕組みです。
今回のご依頼には襖紙を張り替えるだけでなく、お困りだった照明器具の周囲の隙間の穴をふさぐことと、木製ドアの襖紙の張り替えも含まれていました。
ご参考に今回の和室のリニューアルは珪藻土を練り込んだ機能性襖紙を使って、¥250,000円ほどかかりました。
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