家族構成が変わったのでダイニングテーブルをリメイクして欲しいとのご依頼がありました。大型のダイニングテーブルを半分のサイズに小型化し、残りの天板を使ってデスクも作りたいとのご依頼です。

今回は引き取り先で天板を半分に切りました。そうすることで運搬にかかる費用を抑えることが出来ます。
出張作業では想定外のことも起きます。手鋸が挟まり動かなくなったのです。切り進むことで微妙に天板がたわんだことが原因のようです。用意していた楔を使い対処しました。

【ダイニングテーブルのリメイク】

作業所に持ち帰り、まずは子細に確認します。
脚の取り付け金具の確認です。
取り外してみると、金具を埋め込む形状に加工してあります。
新たに2か所同じ加工をして脚を移動させます。加工寸法を採寸します。
次いで、出張で切った小口の処理をします。
平滑面を削り出し一回目の塗装後の写真です。
さらにもう2回塗装と研磨を繰り返しました。天板の緻密な木目が美しいいわゆる唐木です。その重さ、色などから、たぶん紫檀などの銘木が使用されているようです。
一方、脚のクリーニングと塗装仕上をしておきます。木目もきれいに出てきています。
いよいよ、脚の取り付け金具の加工に入ります。まず配置を罫書き、
型板を固定します。今回は掘り込み加工にをルーターを使いました。
当てた型板で、掘り込みたいところだけにルーターの刃が当たるようにして掘り込みます。
中心部の段落ちも無事加工できました。
そこに、金具をしっかり固定します。
これでオリジナルと合わせて4か所の取り付け金具がそろいました。
次に天板を仕上げます。 下地調整し3回ほど塗装と研磨を繰り返しました。
堅木の木目と木肌の美しいハーフサイズのダイニングテーブルになりました。後は納品時に脚をねじ込めば完成です。

【デスクのリメイク】

残りの天板をデスクの指定サイズに切り出し、
切断した小口を処理します。
角を丸め、天板の肌理を整えて、平滑にして塗装します。
デスクはダイニングテーブルより微妙に艶を抑えた仕上げにしました。
次に新たに用意したデスク用の脚を塗装仕上します。
ダイニングテーブルの脚と色、形をそろえました。脚底には硬質フェルトが貼ってあります。
木目も美しく出てきました。この脚専用の取り付け金具を天板裏に取付けてあります。
デスクの仕上がりです。

今回のご依頼はご家族の引っ越しに合わせたご依頼でした。お引き取りは以前のお住まい、納品には引っ越し先の新居にうかがいました。ダイニングテーブルはダイニングルームに、この豪華なデスクは、娘さんのお部屋で組み立てました。勉強机になさるそうです。