昭和初期の動かなくなった時計の再生を依頼されました。無垢の木でできた時代物の古時計を、自動で時間合わせするハイブリット時計に生まれ変わらせることになりました。
作業開始前です。ほこりにまみれていました。
軽くほこりを吹き飛ばし、ガラスの蓋を開けました
針を外して文字盤を外します。マイナスドライバーでさび付いた木ネジの溝を舐めない様に慎重に外していきます。
内部の真鍮製のゼンマイ式時計メカを外しました。その他のパーツも外します。
文字盤の裏に付ける補強板を切り出します。電波式ムーブメントをこの板に取り付ける計画です。
文字盤の裏に作ったパーツを貼りつけ、板で挟んで養生しておきます。
洗ったガラスと真鍮製の押し縁を乾燥させます。押し縁をぴかぴかにすると周囲と違和感がでるので、あえて軽く洗うだけにしました。
本体を清掃し、表面を軽く擦って古い塗料を落とし、よく乾燥させます。
1回目のオイルを塗ります。余分なオイルを拭き取り、乾くのを待って軽く磨きます。既に見違えるように木目が表れてきました。
2回目のオイルを塗って磨きます。いい色が出てきました。やはり無垢の木は魔法のように蘇ります。
本体の再生作業終了です。次はいよいよハイブリット化作業です。