桐のタンスのレストアです。引き戸の金具を型を取って複製します。白い方が取り出した雌型です。

鍵穴の装飾金具の型も同様に取ります。

雌型に樹脂を入れて複製をつくります。今回は粉状の樹脂を硬化剤で固めて作ります。

雌型から外した複製です。色が白いですが形そのものは細かいところまで正確に取れています。さてこの白いパーツ、彩色のテクニックでどこまで本物そっくりにできるでしょうか

桐のタンスのレストアのご紹介です。作業前のタンス全体の写真を撮り忘れてしまいました。
今回結構悩んだのが、金具が外れてなくなってしまっているところが数か所あったことです。幸い、まだ残っている金具で、どんな形の金具が以前ついていたのか、全てわかることでした。そこで型を取って樹脂で複製をつくることにしました。
オリジナルの金具はすべて銅製で、経年で古色を帯びています。色は後から合わせることができるので、とにかくなるべく精密に形を複製することに専念しました。ただし樹脂の複製なので強度の必要な個所にはこの方法は使えません。ですので必要な3種類の金具の内、樹脂で形を取ったのは2種類のみです。強度の必要な引き出しの引手については似た形状のものを探し出し、必要数購入することにしました。(2-2につづく)