螺鈿細工の平机のレストアです。レストア前の写真です。脚一本と腰の部分が外れていました。

外れた部分のクローズアップです。螺鈿細工による模様の出し方と、塗装の仕方が分かります。

木地に胡粉を塗って面を研ぎ出し、貝を貼りつけて黒の漆を塗って貝の表面を研ぎだして作られています。

脚の先が欠損した個所もあります。

貝を埋め込んで黒の漆で仕上げられた、華麗な印象の平机のレストアのご紹介です。
レストア前の写真をしっかり撮りました。脚と腰の部分が外れ、脚の先端が欠損している箇所があります。
部材の外れた個所を観察すると、どのように作られているかよくわかります。生地の上に胡粉を重ね塗りして面を出し、模様の形に切り抜いた貝を並べて貼って模様を描き、黒の漆で一旦すべてを塗りつぶし、貝の表面を研ぎだして手の込んだ模様を浮き上がらせています。
貝の模様が欠損しているところもあるので、螺鈿細工用の貝と黒の漆を入手して作業を開始しました。(3-2につづく)