ドアの制作です。今回はビスケットジョイナーで継ぎました。

接着剤をつけて一気に組み立て、ドア全体をクランプで締めつけ、この状態で一晩乾かします。

ドアの塗装です。今回はワコトオイルのダークウォルナットを使いました。

ドアノブとチョウバンを組み込みます。

ドアノブの取り付けには下穴の加工精度が要求されるので、ドアの形に接着する前に加工を済ませておきました。

枠に付ける部材にノッチを収める凹みと補強の金物をつけてしまいます。先にドア枠を作って現物合わせで作るのでこんな準備も可能になりました。

再度ドア全体を塗装して色と艶を整えます。

出来上がったドアを現場に持ち込み取り付けて完成です。枠もドアと同じオイル仕上げです。枠が幾分濃い色であがり、周りで引き締めているので、ドア本体の木目が引き立ちます。

今回枠に使用したウペには苦労しました。写真では細部の紹介はしていませんが、あらかじめ下穴を開けているにもかかわらず、M4ののステンレスビスがインパクトドライバーで締め付けていくと曳き切れてしまうのです。また、ネジが利き過ぎてへたをすると接合部に隙間ができてしまうのです。なので接合の度に、ビスのすぐそばにクランプをかませ、部材間を密着させてから締め付けるなど、通常の素材では考えられないほど手間がかかりました。外壁への枠の固定はM8のアンカーを打ち込み、ボルト固定しています。その過程でもコンクリートドリルで下穴を開ける際、運悪く鉄筋にあたってしまい、下穴のあけ直しなどの対処もしました。いろいろと苦労はしましたが、完成してみると色合いも質感も当初の想定よりも良い仕上がりで、ご依頼いただいたお客様にもご満足いただくことができました。
ちなみに、今回の事例の参考の制作設置費用は8万円です。ドアの大きさや、現場がどこにあるかにもよりますが、ご検討の参考にしてください。既製品では大きさや機能が満たせないことは案外多い事です。まして無垢の木をご所望であれば、なおさらのこと、このような特注の屋外建具が選択肢の一つではないでしょうか。

既製品では満足なものが見つからないとお悩みの方、jcraftの橋本までなんなりとご相談ください。メールや電話でのご相談は土日でも大丈夫です。【電話:080-4889-2255、メール:jinsuke.crafts@gmail.com】