補修前の状態です。クリーニングして塗装の準備ができました。

脚も塗装します。保持するところがないので吊り下げて乾燥させられるように仮のフックをつけました

クリーニングしたら机の裏にあった文字が読み取れるようになりました。「特選輪島塗」と読めます。

塗装完了です。まず脚をつけます。

表面はまるで液体の表面のよう豊かな艶があります。鏡のようにあたりが映り込みます。

漆塗りの和机の補修です。長年使われてきて細かな傷と湯呑の白い跡がありました。写真はこの数枚しか残っていませんが、塗装の回数は20回を超えます。一回塗るごとに乾燥させ、水研ぎペーパーで研磨して、最終的には専用のコンパウンドで磨き上げています。作業期間は二か月半ほどです。納期までたくさん時間をいただけたので、満足していただける仕上がりになりました。
毎回塗装は真剣勝負です。塗料の粘度は適正か、均一な厚さに塗れているか、刷毛の毛が抜けていないか、液ダレはないか・・・。なので写真を撮る余裕はありません。ちなみに今回使用した塗料は合成の漆です。それでも漆並みに扱いは難しく、毎回使い切りです。硬化すると専用の溶剤でも解けないので、余った塗料は破棄します。オリジナルと同じ「紅ダメ」という半透明な赤色で塗ったので、前の塗装の刷毛の毛抜けてついてしまうと、上から塗っても見えてしまいます。また塗り重ねると少しづつ色が濃くなっていきます。ですので、途中から透明の漆に切り替えて仕上げました。
補修価格は8万円ほどです、机の大きさや補修の程度によって変わりますが、同じような補修をご検討されている方は参考になさってください。

漆の家具のお悩みをお持ちの方、jcraftの橋本までなんなりとご相談ください。メールや電話でのご相談は土日でも大丈夫です。【電話:080-4889-2255、メール:jinsuke.crafts@gmail.com】メールでのご相談なら写真を添付してください、具体的なお話ができると思います。

またご相談いただいて、リストアするとなったら、基本的には次のような段取りで作業します。①実物を拝見します(リストアすることが決まっている場合はこの時家具をお預かりして帰ります)②見積を提出します③見積内容、金額にご了解いただいてから作業を開始します④完成したものをお届けします。すこし手間がかかりますが、こうすることで後から思わぬ出費がかさむことはありません。