おばあちゃん愛用のエレクトーン

おばあちゃんの愛用していたエレクトーンを捨てることができなくて、困っている。
何か小物に変身させることができないかと相談されました。

「エレクトーンらしい部品を取り出して、時計として再構成して壁に掛け、使ってはどうでしょう」と提案したところ、
即採用が決まりました。


やはり鍵盤は活用したいナンバーワン候補です。他にもエレクトーンの文字は再利用したいところです。
またスピーカーネットも味のある生地でできていて、今ではあまり見かけない風合いがあり魅力的です。
これも猫ちゃんのひっかき傷をよけて使えるところを活用することにしました。


完成した時計がこれです。

細部に音楽記号をちりばめました、時計の針にも音符を配置して、時計が動くことで音楽が感じられるようにしました。

文字盤には音楽記号をちりばめました、時針分針にもオタマジャクシをつけました。

時間の表示が浮いたように見える文字盤。透明の板に数字とドットを貼りつけて作りました

エレクトーンの解体はエレクトーンの置いてあった部屋で行いました。

目方が100キロ近いのでこれしか方法がなかったのです。
使うパーツをより分け、解体し不要な部分はそのまま廃棄物処理業者のところに持ち込んで処理してもらいました。
ご参考までに、処理費用も含めてこの時計の制作費は¥27,000円でした。

 

制作途中の写真ものせておきます

エレクトーンのパーツを再構成したレリーフになっています。段差があります。ここにどうやって文字盤をつけるか?

ムーブメントは最新の電波式。電波を受信して常に正確な時刻を刻みます、しかも全自動で。

この時計、とても喜んでいただけました。

この時計は、エレクトーンの置いてあった後ろの壁に掛ける。
そうすることで、エレクトーンが時計になって甦る。
これが制作者のイメージだったのですが、
壁紙を貼りなおしてから壁に掛けるとのことで
この時計が壁にかかった姿を拝見することができなかったのです、
それが唯一残念なことです。