ネクタイをリメイクしてギターストラップをつくりました

先週コルドバギターを手に入れました。SE-CMというモデルでピックアップ内蔵のギターです。510mmのショートスケールで、弾きやすく、ウクレレを少し大きくしたくらいの小ぶりなギターです。

見た目からは想像もできないくらい音量も豊かでバランスも良く、サスティーンの利いたいい音です。ですが小さい故に演奏中の保持が難しく、それではと、ギターストラップをいろいろ物色していたのですが、どうも気に入ったものがありません。
いろいろ考えていたら、閃きました。役目を終えて箪笥の肥やしになっているネクタイをリメイクすれば、理想的なストラップになりそうです。思いついたら、即実行です。

完成したストラップをつけて弾いてみました、いい感じです。

肩に掛けるとこんな感じです

下側はこんな感じ。ギターに負担のかからない軽い掛け心地のストラップができました。

■割と簡単にリメイクできましたので、ご参考に制作過程の写真とコメントを載せておきます。■

まずネクタイ選びです。ギターに似合う色と柄を探します。

今回はこれにしました。ゼニアの結構高かったネクタイです。

ストラップピンはゴトーのギブソンタイプ、色はゴールドです。木ネジで止めるだけで簡単に取り付けられます

ヒールに同じピンをつけました。ネクタイを肩に掛けて、ストラップの長さを決め、折り返してクリップで仮固定しています。

補強用の革を選びます。1mm厚のサドルレザーの端材を使いました。

ネクタイを決めた長さに折って縫い合わせます。まず洋裁用両面テープで仮止めします。

ミシンで縫い上げました。

ピンに掛ける部分の加工です、まず四角い穴を開けます。革包丁でズバッズバッと切ります。

空けた窓を補強の革で両面から挟んでふさぎます

もう片方も同じように四角い穴を開けて革で両面から挟んで接着して仮止めします。

革とネクタイをミシンで縫い上げます。真ん中の四角い窓の所は、革だけが二枚向かい合わせに接着されています。

ポンチで大小2つの穴を開けます。この穴の間を切ってつなげればストラップは完成です。

ギターに取り付けた様子です。柄が見えるよう表がギターの背板に向きます。

ボディー下側のストラップの様子です。革の補強のおかげでかなりしっかり固定されています

市販のストラップは長さの調節のために金具がついています、これがギターに当たるのが嫌でした。リメイクならあらかじめ長さを決められるので金具はいりません。また、ネクタイは上質な布なので丈夫ですし、なによりギターに優しいです。またとても軽く仕上がるので、掛け心地も良く、演奏の妨げになりません。満足できるストラップになりました。