デンマークのフリッツ・ハンセンのテーブルを修理しました。
20年以上使われてテーブルトップに細かな傷ができてしまったので直したいというご依頼です。
写真ではわかりづらいですが細かなすり傷があります。下地が浮いている箇所もあり、そちらの方が難題です
テーブル裏に貼ってあるフリッツ・ハンセンのメーカータグ
修理完了後です。透明ウレタンの吹き付けで仕上げました。心配していた下地の浮きもほぼ完治しました。
接写です。天板は天然木の練り付けでした。これは20年前の製品で、今はビーチのナチュラルは製造されていません
このテーブルはスーパー楕円の形で有名です。
修理したのは20年前の製品で、天然のビーチを練り付けした天板でした。当初、テーブルトップ全面にメラミン化粧板を貼る修理計画でしたが、作業をはじめてみたら天然木が貼られていることがわかり、急遽ご依頼者にご相談して、今では貴重になってしまった天然のビーチとその木目を活かして仕上げることに変更しました。
写真では伝わらないと思いますが、下地をしっかり処理しなおし、透明のウレタン塗料を吹き付けで仕上げました。最終仕上げの工夫によりさらっとした手触りにしたのがご好評で、予想以上の仕上がりだと大変ご満足いただきました。
以下に作業の経過をご紹介します
脚を外してクリーニングします。機能と見た目の軽やかさを見事に満たす優秀なデザインです
脚の先端カバーです、内部にもらい錆や食品のカス、爪楊枝などが挟まっていました。
クリーニング後のキャップです重曹を使い、完全に汚れを落としました
脚本体もしっかりしたメッキが施されているのでクリーニングすると20年前の製造とは思えません
テーブルの裏側も、クリーニングしてクリヤー塗装をしました。真ん中に貼ってあるのがメーカータグです
修理完了後です。透明ウレタンの吹き付けで仕上げました。最終仕上げの工夫によりさらっとした手触りにしたのがご好評で、予想以上の仕上がりだと大変ご満足いただきました。著名なテーブルを手掛けさせていただき感謝しています。