造り付けカウンターの改造をできないかご相談がありました。普段あまりやらない出張作業ですがお近くなのでお引き受けしました。下見に行ってみると、なるほどとうなずけるご要望でした。お子さんの頭の高さに角があります、このままでは危険です。
クッションを貼って凌いでこられたようですが、食卓画に座ると、大人の顔の高さになっていて圧迫感もあり、よくありません。ご要望通りカットすることにしました。
ついでにもう1か所改造したいところがあるとのことで拝見したのが、このカウンターのカットする先の方にある、収納スペースの扉です。見た目はスタイリッシュですっきりしていていいのですが・・・
どう考えても扉の開く方向が反対。これだとモノを取り出す時、出入り口をふさいでしまう。反対側が開けばテーブルから半開きにしてモノが出せるのに、このままだと一旦扉の先まで行って完全に開いてモノを取り出し、また完全に閉じなければ元いたたところに戻れない。これは直さないと。
一通りご要望と状況を確認し、下見終了。費用がどのくらいかかるかご連絡して、ご了解いただき、部品調達と仕込みから作業を開始しました。
家具は使い始めてみないと見えてこないことがたくさんあります。キッチンやダニイングまわりは、それこそ使わない日は無いわけで、少しでも不便なことになっていると結局大きなストレスになってしまいます。この事例のように軽微な改造で解決する事もあります。同じような悩みを抱えていらっしゃる方一度ご相談下さい。私も今回の件で気が付いたのですが、家具の補修技術は思っていたよりいろいろなことに応用が可能です。解決策をご提案できると思います。