7年前に手掛けたプラスチック製のドレッサーの引き紐の修理をしました。

7年前の記録写真を探し出し、
外から見えない中の状態を確認して
ナイロンベルトで裏打ちした改良版の引き紐を作り。交換しました。

修理そのものは直ぐに終わりました。「ちょっとご相談があるのですが、こんなもの直せますか?・・・」とバイクの荷箱の蓋の修理のお話になりました。やったことのない修理には挑戦してみたくなる性分なので、ちょっと考えてみます。どんな風にできるか後でメールしますとお答えしました。

荷箱の蓋です。古いものがお好きで、バルカナイズドファイバー製のアンティークモノを荷箱に流用されています。味わい深い昭和レトロな荷箱です。
蓋が切れて外れてしまっています。背の高い大きなモノも積めるように形の変わる柔らかい素材で作って欲しいとのご依頼です。
防水機能も欲しいとの事だったので、まず思いついたのがトラックの荷台カバーです。素材はトラック用のシートを使うことに決めました。A案はゴム紐で引っ張って止める案です。
防水のメツセンジャーバックをヒントに、B案はこんな形にデザインしてメールしました。

このデザインを気に入っていただいたので、製作費を算出しご了承いただけたので、早速制作することになりました。

手配した資材が届きました。メインはトラックの幌などに使う塩ビをラミネートした完全防水布です。
バイクでお越しいただき、荷箱を外してお預かり、いよいよ制作開始です。
まず木製のフレームを作りました。これに、防水布を巻き付けて本体に留める構造です。
プラスチック製のワンタッチで脱着できるバックルや塩ビ用両面テープ、ナイロンベルトなど今回使った細々したパーツです
革用ミシンで縫いあげました。
ベルトの折り返しとか端の処理、
ホックまわりの細工などは家庭用ミシンで縫いました。
カシメのサンプルです。ベルとや防水生地の厚みや硬さが関わるのでカシメ類は試してみないとちゃんと固定できるかわかりません。結果をフィードバックして細部のつくり方が決まりました。
この間いろいろあったのですが、防水シートを使った初めての作業なので没頭してしまい、写真を全く撮らずに進めてしまいました。なんで突然ほぼ完成です。ツーバイフォー材で挟んでクランプで形をなじませています。
開いたところです。
こんな風に閉じます。
真ん中が布の重みで下がるので、雨水がたまりそうです。支柱を追加制作しました。
支柱は箱の上端にひっかけて渡し、
シートを閉じれば
真ん中が少し高くなり、雨は前後に流れ落ちます。

バイクでお越しいただき、取り付けて完了しました。荷箱の大きさまで小さくなると、トラック用のシートはヘビーデューティーに過ぎるかもしれません。かなり武骨で重く、固すぎる印象です。太陽光や雨風には全くへこたれそうもありませんが、特に冬場は硬くて使いづらいかもしれません。もしまた今度、同じような機会があれば、傘用の生地を使って作りたいと思います。