輸入家具の修理でお困りではありませんか
長年愛用された家具が、外国で作られたモノだから直せないと言われてお困りではありませんか。赴任先での思い出が詰まった大切な家具なので、修理して大切に使い続けたい方、本物の持つ魅力に引き付けられ、手に入れたものの直さないと使えない家具を前に、さてどうしたものか迷ってらっしゃる方など、外国製の家具で暮らしたい方のお悩みにお応えします。何なりとjcraftにご相談ください。

それって文化の違い?
家具を代々受け次いで使い続ける文化の西欧では、家具は定期的に手を入れる前提で作られています。日本で言えば畳の表替えのように、椅子の座面は傷んだら交換する消耗品として割り切っていたり、塗装の仕上にも定期的なお手入れや、将来手直しする前提で使う材料が選ばれています。これは家具は出来上がった時に完成するのではなく、使い続けられることで育てられ完成に向かうという考え方の違いです。例えば、長年使い続けることで避けることのできないテーブル表面の傷も、使い込んだことによる当然の事として受入れ、その家具とともに歩んできた家族の歴史として大切にする文化です。

同じ木と言っても違う
洋家具の素材には一般に広葉樹が使われています。ウォルナットやメイプルなどの広葉樹は、重くて硬く、木目がうねっています。日本伝統の建具に使われる、杉や檜などの針葉樹の、軽くて柔らかく木目が通った性質とは真逆です。木質が違えば必要とされる工具も変わります。素直で削りやすい針葉樹に比べ、うねった木目の広葉樹では、鉋の刃先の適正角度に大きな違いがあり、相応の工具を手にしなければ削ることすらできません。jcraftでは、ネット環境を駆使して、海外のサイトで情報を仕入れ、専用の工具を手に入れて使っています。このような木材の特性をよく理解して加工できる知識と技術によって、使われている木材を活かした美しい修理ができるのです。

日々の悩みを解消して、安定感と充実を
不具合のある家具をだましだまし使い続けることは、気がつかないうちにストレスになっています。きちんと修理された家具は、本来持っていた機能を回復して、フィジカルにあなたの生活を支えてくれます。手入れに応えて家具は、エモーショナルにあなたの生活を彩り、安らぎと充実感をもたらします。
あらゆる文化が伝播する最果ての地、極東には文化の粋だけが流れ着き、熟成してきました。それは、富士山の伏流水のように時間をかけて濾過され、雑味がなくなり、誰もが求める美味しい水になることに似ています。人は時として思いもよらぬ僻地に、本場では既に行き詰った文化が、現存し成熟していることを知ります。サムライジャパンが発祥国を打破して見せたように。誰よりも速い球を投げ、誰よりも遠くに弾き返す、野球文化の純粋が大谷翔平という才能に結実したのです。
jcraftはインターネットが世界をつなぐ時代に、改めて家具の文化を花開かせたいと願っています。

どうすればストレスから解放される?
まずはお一人で悩まずご相談ください。jcraftでは、お見積りをご提示してご納得いただき、ご発注いただくまでは無償です、ですのでお気軽にご相談ください。jcraftはストレスから解放されたお客様の晴れ晴れとした笑顔を、何よりの励みに仕事をしています。
最初のお問い合わせメールで多いのは「修理にいくらくらいかかりますか」というご質問です。修理をご依頼いただくのですからごもっともな質問なのですが、具体的な作業内容が決まっていないので費用の算出はできません。ではどのように進めるのか、jcraftでは修理のご相談をいただいたら、まずは訪問させていただき、実物を細部にわたり拝見しつつ、修理のご要望をうかがうことから始めます。基本的に家具の輸送もjcraftでいたしますので、家具が分解可能かどうか、搬出入のルートは確保できるか確認させていただきます。なお、ご訪問に当たっては、ご住所と電話番号をお教えいただき、ご都合の良い日時を調整させていただきます。数日後に修理の見積を含む、修理計画書をメールいたします。見積金額にご納得いただけるか、また修理のご要望事項が修理計画書に反映されているか、ご確認とご検討をしていただき、改めてご発注のご連絡をいただくまでは無償です。

なぜ段階を踏むのでしょうか
このように手数のかかる段取りを踏むのは、基本的に家具の不具合や傷み方は千差万別で、実物を拝見しないと修理方法も確定できず、正確なお見積もりが出せないからです。特殊な部材の手配が必要な場合を除き、家具修理費の過半数は修理にかかる人件費です。ですので修理に延べ何日かかるかも、見積もりを作成した段階でほぼ正確に予想でき、納期もおのずと確定します。また、修理する家具が練馬区内にあり、長さ1.4m、高さ、幅とも1mくらいの大きさで、一人で運べる重さなら、引き取り、納品とも無償です。それ以上の大きさや重さの物でも、jcraftで運搬車両と手伝いの手配をして、修理完了後、元あった場所に納品するまでを行っています。
以下、外国製家具を修理した具体例をいくつかご紹介します。

修理の具体例1) ペーパーコードの張り替えをしたい。
ハンス・ウェグナーがデザインしたことで有名な、カールハンセン社のCH24、通称Yチェアを愛用されている方は多いと思います。Yチェアの座面に張ってあるペーパーコードは、消耗品です。早い場合は7~8年ほどで擦り切れます。張り替えはまず古いペーパーコードを外し、この機会に木製部をメンテナンスして、本場デンマーク製のへ―パーコードに張り替えます。木製部はオリジナルの仕様に合わせて実施します、ソープフィニッシュの場合はクリーニングしてからマルセイユ石鹸で再びソープフィニッシュします。ペーパーコードは、比較的伸びの少ない撚りのあまいタイプがお勧めです。本国の職人の仕事ぶりから学んだ専用の治具を自作して、本場の手入れと張り替えを忠実に実施し、北欧家具特有の手触りの良い木部と、座り心地を復活させます。

修理の具体例2) セブンチェアの修理
フリッツ・ハンセンがデザインしたことで有名なセブンチェアは、座面と背もたれの木部の傷や汚れを落とし、木目を活かした仕上げや、色塗装の仕上げなどオリジナルの仕様に合わせて塗装を補修して仕上げます。金属製の脚については、研磨と磨きで錆を落としオリジナルの輝きをとりもどします。また脚の付け根のプラスチックカバーや脚先のキャップは、事情が許せばネット手配して手に入れ交換します。カバーの入手ができない場合は、割れや欠けを目立たない裏側で再接着して仕上げます。こんなところにもコロナ禍の影響が残っていて、生産国の事情で交換パーツが入手できない場合もあります。

修理の具体例3) スーパー楕円テーブルの修理
アルネ・ヤコブセンのデザインした、フリッツ・ハンセンのスーパー楕円テーブルの天板の修理は二通りの方法があります。一つは天板の突板の傷みが深くない場合に採用し、他のテーブル同様古い塗装を剥がして再塗装して仕上げる方法です。二つ目は突板が広い範囲で剥がれ落ちてしまった場合に採用し、接着する前提で下地を整えた上で新たにメラミン化粧板を貼って仕上げる方法です。前者の場合はオリジナルの天然木の木目が美しく仕上がります。後者の場合は色を幅広い選択肢の中から自由に選べ、汚れや傷がつきづらく熱にも強い天板に仕上がります。金属製の脚については両者共通で、錆を落とし磨くことでオリジナルの厚みのあるメッキの輝きが蘇ります。

修理の具体例4) 伸縮テーブルの修理
自宅でパーティーをする習慣があるアメリカのテーブルは、伸縮するタイプのものが多く見られます。このテーブルは天板を拡張する際に、脚ごと動かして広げるデザインなので、引き出した際に脚先が床に引っ掛かり、亀裂が入ったようです。脚が6本あるので、だましだまし使い続けらてきたとのことですが、近頃では天板が傾くようになり、この不便を解消したいとのご依頼でした。ご相談の結果、破裂の入った脚をまるまる1本複製して置き換えることになりました。使った材料はオリジナルに倣ってハードメープルを使います、家具用にしっかり乾燥させたハードメープル材を新木場で買い付け、切り出し、加工、塗装仕上して壊れた脚を置き換えました。
この例の他にも様々なタイプの伸縮するテーブルがあり、跳ね上げ式に拡張できるバタフライテーブルと呼ばれるタイプや、天板の一部が外せてベース部をスライドさせて伸縮するタイプなどがあります。いずれも天板の塗装を一旦剥がし、再塗装する修理方法は共通です。

修理の具体例5) 円形テーブルの修理
円形テーブルの脚には、中央に太い柱が一歩本あり、そこから四方に分岐した脚を持つタイプのデザインがよくみられます。このような形状だと天板の四隅にかかる負荷が梃の原理で拡大されて脚の分岐点に集中します。このような力学的不利をは承知の上でこのデザインを採用したテーブルは、長い家具の歴史によって淘汰され、良い作りのものだけが生き残っています。ですが、関東の冬場の乾燥と夏場の高温多湿を繰り返す気象条件と、室内にはエアコンが普及したことによって乾湿の変動に毎日晒されることになり、このような頑丈な作りのテーブルでも耐えきれない状況をつくりだしています。このような過酷な環境下、長年酷使され、ついに緩まないはずの所が緩んでしまい、ぐらつくようになり、いずれは外れてしまうのです。このような状況を踏まえ、jcraftでは脚の分岐点に補強金具を追加設置する修理をしています。

修理の具体例6) 椅子の座面が高すぎる。
日本人の体格が良くなったとはいえ、日本では室内では靴を脱ぎます。ですので靴を履いて腰かけた場合と比べると、靴のヒール分は椅子の座面が高くなり、座面が高すぎるという感覚は当然のことなのです。日本人の生活習慣を知らないところで作られた椅子はすべからく、靴のヒールの高さ分20mm程度、座面が高すぎることになります。ですので、美しいオリジナルのプロポーションを損ねはしないかという懸念を押して、椅子の脚を切るということも選択肢の一つになります。また椅子に合わせてダイニングテーブルの脚も切って、食事中の姿勢を維持される方もいます。

修理の具体例7) その他
そもそもどのくらいきれいに直るものなのかイメージできない方は、「事例紹介」ブログで過去の修理を100例以上紹介していますのでご覧ください。作業の経過も写真入りで紹介していますので、どのくらい綺麗に直るものなのか、似た事例を探してご参考になさってください。ほとんどのブログは、修理の対象が椅子なのか机なのかかわかるようなタイトルにしてあります。また、椅子の生地張り替えを行う際は、訪問した際にご希望をうかがった上で複数案のサンプルを取り寄せ、必要に応じて再度ご訪問して採用する生地を決めていただき、ご希望のイメージ通りに仕上がるようにしています

この記事のまとめ
まずはメールや電話などで、お気軽にご相談ください。
手数はかかりますが以下のような段取りで修理を進めるので、完了後に見積金額に追加の請求が発生したことは過去に一度もありません。
①日程調整の上、家具のある場所をご訪問させていただき、現物を拝見し、修理のご希望やご相談内容を詳しくうかがいます。
②数日後に、正確なお見積りをメールなどでお送りします。
③お出ししたお見積もりにご納得いただけたらメールなどでご発注いただきます
このご発注をいただくまでは無償です。
また、ご発注後の納品日程などの段取りは見積と同時にお送りする修理計画書に記載します。
なお、ご相談のメールをいただく際に、修理したい家具の写真を添付いただくと、以降の作業が円滑に進みます。スマホやパソコンにお詳しい方はご検討ください。

家具の修理に当たって、取るべきアクション
家具の修理をご検討の際は、まずはご相談ください。こうなればいいという理想が漠然としている場合でも、jcraftは過去の経験から何らかの解決策をご提案できます。

最後に家具の修理に当たって、ご依頼者様の取るべきアクションをまとめると以下のようになります。
①直したい家具の大まかな大きさを測り、可能であればスマホやデジカメで写真を撮っておく。
②メールか電話でご相談のご連絡をしていただく
メールアドレス:jinsuke.crafts@gmail.com
電話:080-4889-2255 jcraft(ジェイクラフト) 橋本
③お名前と、およそのご住所(町名程度)と、修理したい家具の種別(テーブル、椅子、収納など)をお伝えください
ご相談内容をお知らせいたいただき、①で測った大きさをと写真を添付してください
④jcraftよりご相談内容へのお応えなどのメールを返信いたします。以降、詳しいご住所をお教えいただき、訪問させていただきますので、詳しい修理のご要望などをお伝えください
⑤ご訪問の数日後には、jcraftより修理の計画書と見積をメールしますので、ご要望内容が計画書に反映されているかご確認いただき、お見積りにご納得いただけるようでしたら改めてご発注のご連絡をしてください。