仕上には砥の粉を刷り込みます。ヤシャの実を煮出して砥の粉に混ぜ染色するのが古来の方法で、桐のタイスらしい色に仕上がります。草木染の材料店から仕入れました。

乾燥したタンスに、ヤシャの煮汁で溶いた砥の粉を塗ります、

布で擦りこんで色を整えていきます。

砥の粉を刷り込んで布で磨いて仕上ていきます。艶消しの和風の風合いが出てきて桐のタンスらしい表情になってきました。
この間、ほとんど写真が撮れていません。手が粉だらけでデジカメに触れなかったのと、夢中で作業していただめです。
木工作のページで書き忘れましたが、引き出しなどの開閉の調整も大切な作業です、木が縮んで渋くなった引き出しの動きをスムーズにしたり、引き戸のすり減った部分を補修し、滑りを良くしたり、やることはいろいろあります。滑りを良くするのに活躍するのが「いぼたろう」です。面白い名前ですが「いぼた虫」からとれる蝋のことで、桐のタンスの調節に昔から使われている伝統的な材料です。写真がなくてすみません。(2-6につづく)