木工作による復元です。木の乾燥収縮は木目方向にはあまり起きずに、木目に直行する方向に収縮します。ですので背板や引き出しの底の板の継ぎ目に隙間ができるのです。

角は当たりやすいので欠けたり凹んだりしていることが多いです。欠けた部分を平らに削り、桐材の小片を接着し、乾燥後削り出します。緑のものは借り釘といいます。硬質ゴムのような弾力があって接着の仮固定には便利なのですが、釘が細いのですぐに曲がってしまいます、打ち込むには熟練が必要です。

背板の隙間の補修です、隙間の大きさをノギスで測ります。

桐材を隙間より少し大きめに切り出します

サンダーで削って微妙なテーパーをつけます

隙間にピッタリ合うか確認です。

接着剤をつけて当て木をあてて叩き込みます。テーパーがくさび状になってしっかり隙間がふさがります、乾燥後削り出して完了です。

同様に角は木片を接着してテープで固定し、乾燥後削り出します、

巾木は全部の荷重がかかっているので歪んでいることが多いです、新たな桟を入れて補強します。

角は内側から三角形の木片を接着して十分な強度を持たせます。

乾燥の進んだ木は、木目に直行する方向に縮みます。木目の方向にも縮みますが縮む距離に差があるので、背板や引き出しの底の板の継ぎ目に隙間ができてしまいます。隙間にあったサイズの木片を桐材から切り出して、テーパー状の形に整え接着剤をつけて叩き込みます。また角には欠けや大きな凹み傷があるので木片を接着して削り出していきます。強度の必要な個所については三角形の部材を接着し、補強します。(2-5につづく)