「これも直すことはできませんか」家具修理の下見が終わった時、ご依頼者が持ってこられたのがこの籠です。

同じようにアールヌーボーのガラス工芸品で著名なミショーの「手鏡」も修理することになりました。この2つの小物の修理のご紹介をします。

修理前の写真を撮り忘れました。この写真は以前の修理に使われていた針金や革ひもを外したところです
解いた革紐、リボンなど
再利用できそうな革ひもは、水洗いしておきます
外れている取っ手です、ハンドルを付ける根本の部分を籐材で復元することにしました
籠の籐編みの欠損には、籐皮から同じ太さに削り出したものを使いました
欠損部前後の二編みほど重ねて編み目に差し込みます。
本体の補修が終わり、取っ手を取り付けたところです
取っ手の根元にはオリジナルに使われていた革ひもを巻き付けて補強しています
新しく復元した取っ手の付け根です。他の場所に倣って編み込みました
ハンドルに新たに入手した革を巻き付け、完成です。

続いてミショーデザインの手鏡の修理です。鏡が割れてしまっています、この交換が主な修理内容です。

分解した写真です
これが割れていた鏡
形を書き写し
型板を作ってガラスやさんに送り、新しい鏡を作ります
分解したものを並べた写真です。
完成写真の代わりに、フレームを磨き上げた後の写真を掲載しておきます

手鏡は完成写真を撮り忘れました。上の写真にある通り、鏡のフレームは一人の女性が鏡に向かっている姿が浮き彫りされている優雅な品物でした。