小ぶりですがとても良い素材で作られた、サイドテーブルの修理をしました。

無垢の堅木を剥ぎ合わせて作られた天板です。

経年で天板が乾燥し、履き合わせ部分に、わずかな隙間と段差ができています。手で触らないとわからないレベルですが、常に手の触れるところにある天板にこのような不具合があることを嫌う方もいます。完璧な仕上がりを求め、天板を削り直して下地から再塗装して修理することにしました。

まずわずかな隙間と段差の部分にエポキシ接着剤を押し込みます。
完全に硬化したら、サンダーで削り落とします。
まず問題の個所を削り、平面を出します。この削れている部分がほんの少し出っ張っていたのです。
天板全体を研磨して平面を出しました、きれいな木目が現れています。
#40から始め、#69#120#240と徐々に番手を上げ、毎回研磨跡がなくなるまで丁寧にサンデイングします。
以降、塗装の工程に入ります。まずは着色した目止め剤を擦り込みます。堅木は気孔の部分がはっきりとしていて深いのでこの作業は必須です。
同時に同じ目止め剤を脚の細かな傷にも擦り込み、傷跡を消してしまいます。
毛羽立ちを軽く研磨した後、以降中塗り材を吹き付け、吹くたびに空研ぎして平滑性を出していきます。
3回目の中塗りと研磨終了、若干色が濃くなってきます。
5回目の吹き付けと研磨終了、上塗りに入ります。
3回目の上塗りと研磨終了。
上塗りは毎回水研ぎし、光を反射させて研磨材の当たらない凹んだ部分が、徐々になくなってくることを確認しながら進めます。
仕上吹付に入る前の最終確認。光を反射させて気孔の埋まり具合を確認しています。
どの程度気孔を埋めると自然な仕上がりになるか、何度も経験しないとその微妙なさじ加減は写真では伝わりません。
この段階から天板の小口も一緒に仕上げていきます。小口のオリジナル塗装面に脚付けし、天板ごと仕上の塗装をします。
仕上がった天板と小口、今回は、合計12回ほどの塗装と研磨を行いました。
完成写真です。天板の木目も自然な見え方のする理想的な仕上がりです。
優雅なデザインの美しいサイドテーブルが蘇りました。