30年以上使われてきた婚礼家具「三面鏡」の修理のご依頼を受けました。

部屋の出入り口に置かれている姿見は、開いていた扉に鞄が当たってしまい、ひどく損傷していました。ですが、結婚当時ご両親から贈られたこの姿見には、格別な思いがあり、ご自身で修理をしながら使い込まれてきたものでした。

なんとか使われてきました。







部屋の出入の際に開いた扉の先がひっかりり、テコの作用でこんな大きな損傷になったようです






側板の一部が扉と一緒に開閉する作りだったのです。







硬化してから全体の形を整えます。












三面鏡の修理は今回で4回目ですが、鏡には特別な意味があるように感じられてなりません。綺麗に直した姿見をご覧になった瞬間のご依頼者様の笑顔に、格別なものがあるのです。
それがいつもとても嬉しいので、私はついこんな風に言ってしまいます。「三面鏡の修理は得意なんです」