単なる塗りに直しを超えたホゾの再生やリメイクをする練馬の家具レストア工房です。
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月別アーカイブ: 2017年4月

家具レストアの事例紹介(3-1)

貝を埋め込んで黒の漆で仕上げられた、華麗な印象の平机のレストアのご紹介です。 レストア前の写真をしっかり撮りました。脚と腰の部分が外れ、脚の先端が欠損している箇所があります。 部材の外れた個所を観察すると、どのように作ら …

家具レストアの事例紹介(2-7最終回)

今回金具の複製も行ったので、作業量は多い方でした。実は引き戸の向かって左側と一番下の引き出しの鍵穴の金具が樹脂製です。こう言われても見た目には全くわからないと思います。木目の風合いも残っているので時代を経た味が色濃く出て …

家具レストアの事例紹介(2-6)

金具の塗装をして組み立てます。鉄製の金具を単に黒く塗ると、艶や風合いが妙に新しくなって浮いてしまいます。バーナーで炙ってあえて艶や色味を押さえ、周囲の雰囲気に合わせてから組みつけます。釘は数が多いので大変ですが、案外目立 …

家具レストアの事例紹介(2-5)

砥の粉を刷り込んで布で磨いて仕上ていきます。艶消しの和風の風合いが出てきて桐のタンスらしい表情になってきました。 この間、ほとんど写真が撮れていません。手が粉だらけでデジカメに触れなかったのと、夢中で作業していただめです …

家具レストアの事例紹介(2-4)

乾燥の進んだ木は、木目に直行する方向に縮みます。木目の方向にも縮みますが縮む距離に差があるので、背板や引き出しの底の板の継ぎ目に隙間ができてしまいます。隙間にあったサイズの木片を桐材から切り出して、テーパー状の形に整え接 …

家具レストアの事例紹介(2-3)

金具の取り外しの際よく観察したところ、このタンスは以前に洗いに出されていました。いわゆる桐のタンスの洗いとは、今回同様にすべての金具を一旦取り外して、桐材に鉋をかけて表面を削りなおして仕上げることを言います。当然桐材はそ …

家具レストアの事例紹介(2-2)

まずは全ての金具を外します。三段に分かれるタンスなので接合金具が16個、その固定釘が160本、引手が11個、その固定金具や引出の鍵の金具等全部で200以上の部品数です。釘以外は全て再度使用するので傷めないよう慎重に取り外 …

家具レストアの事例紹介(2-1)

桐のタンスのレストアのご紹介です。作業前のタンス全体の写真を撮り忘れてしまいました。 今回結構悩んだのが、金具が外れてなくなってしまっているところが数か所あったことです。幸い、まだ残っている金具で、どんな形の金具が以前つ …

家具レストアの事例紹介(1-4最終回)

仕上に使った漆はワシンの「合成漆」です。「ため色」を10回ほど刷り込み、色と艶が整ったところで「透明」に切り替えて仕上げました。本物の漆にはない透明度の高い色もあるので、こんな方法で色が濃くなり過ぎることなく、豊かな艶を …

家具レストアの事例紹介(1-3)

下地の木工作が終わり、次は色合わせです。最終的に仕上げの塗装がのったらどんな色になるか考えながら、少しづつ濃くしていきます。引出の表面板も同様に色合わせします。しっかりクリーニングしたらいい感じの木目が浮かび上がってきま …

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